イボとは
イボは正式には疣贅(ゆうぜい)と呼ばれるもので、健康な人でも発症し得る皮膚疾患です。体にできるイボは様々な種類が存在しており、イボができる場所や大きさは人によって異なります。状態によっては痛みや痒みを伴います。
原因
イボの原因は、そのほとんどがヒト乳頭腫ウイルスなどウイルス感染によるものです。加齢に伴う老化現象や細胞の癌化による場合もあります。また、衣服が擦れることによる外的刺激によってもできることがあります。
症状
イボは大きく分けて6つの種類があり、それぞれにおいて症状が異なります。具体的には尋常性疣贅、足底疣贅、老人性疣贅、伝染性軟属腫、扁平疣贅、尖圭コンジローマです。
通常、体にできるイボの多くが尋常性疣贅です。「普通のイボ」のことを指します。外傷時などの傷口から感染して発症し、基本的に良性の経過を辿ります。癌化することはありません。症状は、手足や顔などにイボができるものですが、イボは皮膚の色と同じくらいで表面にツヤのあるのが特徴です。
また、子供にできるイボとして有名なのが伝染軟属腫、いわゆる「水いぼ」です。伝染性軟属腫の特徴としては、水疱性のイボができることです。円形で直径1ミリから3ミリほどの大きさ、中心が白くて光沢があるイボが特徴です。
治療法
イボの治療としては大きく分けて3つの治療方法があります。薬を用いた薬物治療、レーザー照射によってイボを切除するレーザー治療、液体窒素を用いてイボを焼いてしまう液体窒素治療です。
基本的にイボは治療する必要があるものではなく、自然と消失するものもあります。治療の基本は切除ですが、サリチル酸のような薬物で皮膚を再生させる薬物療法も使われます。液体窒素治療は患部を凍結させてウイルスごと壊死させてしまう治療方法で、一般的に昔からよく利用されています。